児童養護施設守山学園前園長の有志お別れ会をしました。
「おっちゃん」の愛称で子どもたちに親しまれた前園長は去る3月20日62才の誕生日直前に癌との闘いもならず永眠されました。
「おっちゃん、いつも俺らの味方になってくれてありがとう。」「おっちゃん、俺はおっちゃんみたいな心の大きな大人になりたい」
「おっちゃん、おっちゃん」と次々に若者たちが写真の前園長にお礼の言葉を伝えました。
彼らが闘病日記をワードに打ち込み、遺稿として本になり、来てくださった50数名の‘’おっちゃんファン‘’に手渡されました。…
その中の子どもたちからの追悼文をひとつ紹介します。
おっちゃん、今まで本当によく頑張ったね。お疲れさまでした。6年前まで守山学園にいた私は一番の問題児だったよね。何かあるたび誰彼かまわず殴ったり、物を壊したり犯罪を繰り返し、周りに迷惑しかかけなかった私をおっちゃんは何も言わずに、ただ側にいてくれた。18才で学園を出なければならない。
私の居場所はなく、精神的に病んでしまった私のため、学園長になったばかりのおっちゃんは20才まで居られるよう頭をさげてくれたんだよね。
そんな私が変われたのもおっちゃんが今まで頭を下げ続けてくれた証しが今の私だと思います。
おっちゃんが一番気にしていた学園のこと、四つ葉のこと、もう心配しなくていいんだよ。きっと皆が手を差しのべてくれるから。その架け橋を私ができるように頑張るから。
もうおっちゃんはゆっくり休んでね。
最後に言えなかった言葉。
おっちゃん、今まで本当にありがとうございました。卒園生。
西崎君は人間の弱さを知っている。愛がなければ生きていけないことを知っている。自分を「がらくた」と言い放ち、人間はみな、がらくたであることを知っている。がらくただからこそ、助け合っていかなければならないことを知っている。
慶応義塾大学同級生加藤氏の編集後記より
四つ葉のクローバー設立時、学園のことで頭が一杯だったはずの前園長は「誤解されやすい子どもらの味方になってくれる。有り難い」と四つ葉の理事を快く引き受けてくださった。理事会ではいつも疲れ果て居眠りされてましたね。
「あ!ごめん、ごめん」と今にも起きてこられそうな一生の眠りにつかれた西崎さんの顔は子どもたちへの溢れる愛で、本当に優しい穏やかな仏でした。
これからは浄土から皆を見守ってくれるのでしょう。
合掌。
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